シングルセルRNA-seq

12月23日の土曜日の夜だと言うのに、研究室で仕事をしている。

昔、僕が大学院生だったときに、彼女がいない状態でクリスマスを迎える際に、幸せなクリスマスを過ごしている奴らへの当てつけとして、PBSなど実験用バッファー類をあえて12月24日に大量作製し、ボトルに〇〇〇〇/12/24のように書いて涙を流していたことが懐かしい。今、そんなことをやってもただの悲しいオッサンである。そのため、シングルセルRNA-seq解析をしている(暇なので)。

シングルセル解析はここ10年ほどで爆発的に広がった。でも僕はなんとなく本格的に導入するのを避けていたのであった。シングルセル解析をやれば発表や論文がなんとなくすごそうに見えるのだが、「で、結局何が新しくわかったの?」と問うてみても、あまりはっきりとしない研究が多いのである。しかも、実験の費用もべらぼうに高いのだ(1サンプル50万円とか)。

ただ、シングルセルRNA-seq解析は技術的に円熟してきており、データの解析方法もゴールデンスタンダードと言えるようなものが出ている(Seuratとか)。そこで、僕もそろそろシングルセルRNA-seq解析でもやってみようと考えたのであった。それで実際にやってみると、これがかなり面白い。色々な解析手法が確立されていて、トラジェクトリ解析とかまるでゲームをやっているような気分である。新たな仮説も生まれてきた。これでお金がもらえるんだから研究者って幸せな職業だなとクリスマスイブイブに一人さみしく思うのであった。

オッサン研究者のブログ

僕はバツイチアラフォーで大学の研究者(男)です。

このままではアカデミア(学術界)の厳しい風に吹かれながら孤独死しそうなので、自分の生きた記録を残すためにブログを書こうと決めました。

研究関連のことやバツイチアラフォー男の日常を少しずつ書いていこうと思います。